デンタルニュース
歯医者さんを選ぶ前に
一昔前は歯科医院は痛くなったら行くところ、というイメージの場所でした。
痛くならなければ行かない場所でしたから、行われる治療は患者さんが仕方なく受け入れざるを得ないものが多かったはずです。
しかし、寿命が延びたり、また健康寿命について、全身疾患との関わりなど指摘されるようになってきてから、予防歯科という考え方が一般的になってきました。
治療に通うはずの歯科医院はサロンのようになり、スタッフはマナーや接遇を身につけ、いらっしゃるのは患者様、というようなスタンスを取る医院もあります。
予防のために定期的に気軽にクリーニングに来院していただこうと、多くの歯科医院で治療とは別にアポイントを確保し、専門の歯科衛生士が対応しています。
結果的に歯科医院に何十年も行っていないという方は随分と減ってきたように感じます。
企業の保険組合も予防歯科の重要性を感じて、歯科検診を増やしているところが多くなりました。
それでもやはり歯医者に行きたいとはなかなか感じてもらえていないという現実があります。
そのギャップを埋めるのはなかなか難しいのですが、この時代に、どうやって歯科医院を選ぶのか、またうまく付き合っていくにはどうしたら良いのでしょうか。
まずはお口の健康への価値観を確認してほしいと思います。
考え方は様々で、正解はありません。
歯科業界でも時代によって様々な流れや、わかって来たこと、当たり前になってきたこと、日々変わっていきます。
目指すものはあっても実際治療を受けるのは患者さんであるので、その価値観は違って当然です。
自費治療を行うのか、保険の範囲での治療を希望するのか、時期は今なのか、予防通院は希望するのか…などなど。
どこの歯科医院に行けばいいかわからなくなった、という声は実は少なくありません。
今は知人の紹介だけでなく、インターネットで口コミや医院紹介のサイトも山のように溢れています。
そのような情報は鵜呑みにはしないで、まずは参考程度にとどめ、あとは実際に足を運んでみて話して考えて決めて欲しいと思います。
どこに行こうか悩んでいる間に数年経ってしまったというのが一番もったいないからです。
早期であれば治療の選択肢は沢山用意されています。
それを見て聞いて、ご自身の考えをよく伝えてくださいね。
そこから治療を進めていくかどうするかをきちんと選んでください。後悔や歯科医院とのすれ違いをなくすために必要なステップになります。
私たち人形町 笠原歯科のスタッフも日々良い治療を提供して行きたいと願っています。