デンタルニュース

職業と歯の関係

職業と歯の関係のお話

食事したり、会話したり…と歯がとても大事なことはみなさんも御承知の上と思います。
実はこの歯の状態が良くないとお仕事もできない!という話、知っていますか?
職業と歯
たとえば、楽器を吹く職業の方、歯が無かったり、調子が悪いと音が変わってしまうのだとか。
プロゴルファーをはじめ、スポーツをされている方、歯ぐきの状態が悪いとしっかり咬めず、力を入れたいタイミングでスコアに影響が出るのだとか。
パイロットの方も気圧の関係で痛みが出ることがあるのでお口のケアには注意しているといいます。
飛行機の中は気圧が保たれているのでトラブルが起きることは少ないのですが、患者さまが海外旅行や飛行機に乗る出張がある場合、直前に大きな治療をしないように
ドクターは治療のスケジュール考えています。

今日は宇宙飛行士にスポットを当ててみます。

宇宙飛行士は強靭な体力のほかに、知力、適応能力やさまざまな経験・技術を持っています。
しかし、一番大事なのは、精神と身体が健康であること!
もちろん、虫歯だらけの宇宙飛行士なんてあり得ないのです!

★虫歯があったら宇宙飛行士になれないの?

宇宙には歯医者さんがありません。
未来には宇宙勤務の歯医者さんがいたりするかもしれませんが…
じつは虫歯のある状態で宇宙に行くのはちょっと危険なんですよ。
その理由はパイロットの方でも触れた、気圧の問題があるからなのです。

宇宙船の中や宇宙服内の気圧は変化します。
その変化によって空気の体積が膨張するのです。
そんな過酷な環境の下、もしも虫歯がひどかったり、治療の状態が悪かったりすると
膨張した空気によって歯の神経が圧迫され激痛が起きてしまうのです。

そういう訳で、宇宙飛行士はお口の中の検査をしっかりと受けて、健康管理をしているのです。
もちろん、過去に虫歯があったとしても大丈夫。
しっかりとした治療を受けてあればそのようなトラブルは起きません。

将来、宇宙に旅行に行くことが普通になる世の中になったら、
患者さまのお口のチェックというのももっと厳しくしないといけませんね!

他にも実はダイビングの世界で、同じように気圧のお話が上がることがあります。
海の中も深く潜れば気圧が変化しますよね。
冷たい海水で起きる知覚過敏も考えられますが、多くの痛みはこの気圧の仕業であることが多いのです。

このように、お仕事と歯には面白い関係がありますね。
将来の夢によっては、子供のうちから定期健診を受けて、
しっかりとお口の管理をする習慣も身につけなくてはいけませんね。

2015-12-02 | Posted in デンタルニュースComments Closed