デンタルニュース

口が渇くのはなぜいけない?

口が渇くのはなぜいけない?


私たちの口の中は、通常、唾液の力で中性に保たれています。
飲んだり食べたりすると口の中が酸性に傾くため、エナメル質が溶け始めます。
唾液には、それを中和する作用があるので、溶け出した歯の表面を修復するのです。
唾液の量は口が渇くと減り、この作用が働きにくくなったり、洗浄作用も弱くなるので、歯垢や食べかすがつきやすくなります。

このように、お口の中が渇き・乾燥すると、口内環境は確実に悪くなっていきます。
私たちの唾液は毎日休まず働いているのです。

口呼吸と歯周病

鼻風邪をひいたり、花粉症の時期は、なんといっても、 鼻水・鼻づまり・くしゃみ等で、鼻で呼吸ができない場合とても辛いですよね。
歯科へ通院されている方も、治療を中断して鼻風邪や花粉症の症状が治まってから出直そうという方も多くいらっしゃることでしょう。
このような症状が出ているときは、口呼吸をする事が多くなるため、お口の中にも影響するということをご存知ですか?

口呼吸は、口の中の水分(唾液)が蒸発しやすくなり、長時間口呼吸していると、口の中が乾燥してしまいます。
鼻がつまると鼻での呼吸する事が難しくなり、お口で呼吸するためにお口の中が渇き、お口の中が不潔になり、口内環境が悪くなると口臭も強くなります。
アレルギー症状を抑えるお薬には、唾液の分泌量を少なくするものが多いので、鼻で呼吸できるようになっても、口が渇く状態が続きます。
唾液の働きが悪くなると、再石灰化が進まないので虫歯になる可能性も高く、歯の汚れが落ちにくくなります。
お口の中が渇いたり、歯ぐきや歯が乾燥していると、歯周病菌が粘りを持って歯にへばりつき、歯周病菌が繁殖しやすい湿度となります。

歯周病予防

お口の中の環境を良い状態に保つために、オーラルケアには特に気をつけていきましょう。

① 歯をいつもより丁寧にきちんと磨き、こまめに歯を磨きましょう。
②唾液腺が刺激されて唾液がたくさん出るように、お口に良い機能があるデンタルガムやシュガーレスガムを噛むんで、お口の中に常に唾液が分泌している状態にしましょう。
③殺菌作用のあるハーブティーや、砂糖の入っていないお茶などを飲むようにして、水分を多目に取りましょう。

人形町の笠原歯科では随時、検診を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

2015-09-02 | Posted in デンタルニュースComments Closed